支援のあり方について

2021.10.27

ついこの前まで暑いなぁと思ってたら急に寒くなってきました。

居宅部門の私は利用者様宅への移動やお出かけの時、夏はいっぱい汗をかいて、

早く夏が終われー!と思ってましたが、いざ寒くなってくるとこれはこれで嫌になります。

今回は1ヶ月ぶり位に会った利用者さんの事について話したいと思います。

お母さんに以前お会いした際に、「最近自ら言葉を話さない」と言われていました。

私と会ったその時に利用者さんが言葉を発してるのを見てお母さんが驚いておられました。

先日久しぶりに会った時も初めは俯いていつもの恥ずかしそうな様子で言葉を発しません

元々言葉を発するのは苦手な利用者さんですが、言葉を使い話す事ができる利用者さんです。

ついついやってしまう事なのですが、利用者さんが伝えようとする事をヘルパーは読み取って理解してしまうのです。

利用者さんは時間がかかるかもしれませんが、自ら伝えようとしてるかもしれないのに、

利用者さんに寄り添うあまり、ヘルパーの方が先に意を汲んでしまいます。

最近は表情やジェスチャーといった非言語コミニュケーションで伝えようとする事が多くなっていました。

それはヘルパーが理解してくれるからかもしれません。

そしてどんどん言葉を発しなくなりお母さんが困っていたのです。

今回、利用者さんと時間をかけて向き合うようにしました。

利用者さんが伝えたい事があったのでしょう。それでもなかなか言葉は出てきません。

いつものうつむいた姿勢から顔は上げてくれるのですが言葉は発しません。

だいたい伝えたい事は分かりましたが、ここで意を汲んでしまうと言葉を発する機会が失われてしまいます。

話してくれるのを待ちました。するとついに言葉を発してくれました。

言葉を発した事に利用者さん自身も嬉しそうでしたし、私もすごく嬉しい気持ちになりました。

これからもできる事を見極めて利用者さんと向き合っていきたいです。

 
ポラリス・ヘルパーステーション 薮田 健太郎