「嬉しい変化」
2021.09.22
理学療法士活動の1つに集団活動での運動療育があります。
内容はストレッチや体幹トレーニング、立位バランス練習等で
約3年前にWILLCAREに入職してから主にシリウスで定期的に実施しています。
最初は片足立ちが出来なかった子が今は10秒以上出来るようになっていたり、
身体が硬くてとれなかったポーズをとれるようになっていたり、
模倣が上手になっていたり、、、
そう言えば前はこれ出来なかったな…ということが出来るようになっている姿を
見るととても嬉しい気持ちになります!
中でも先日印象的な児童がいました。
その子は動作が大きく速く、集団生活の中では他の子とぶつからないかな…
とひやひやする場面も多々ありました。
また、模倣(まねすること)が苦手で、運動療育では
ストレッチのポーズ等スタッフの介助が必要でした。
難しいことをさせられている…と「眉間にしわが寄った険しい顔」もよく見られました。
体を動かして遊ぶことが好きで、ボール遊びもとても上手な子ですが、
よく観察してみると「ゆっくり動く」「その場で止まっている」
ことが苦手だとわかりました。
それから個別支援の時は一対一で、ストレッチや弱い筋肉のトレーニング、
身体図式の形成、バランス練習、リズムに合わせた動作練習等を行いました。
片足立ちの保持時間が延び、生活の中の動作も「あ、今ゆっくり動けてる」
と思うことが多く、それに伴って注意することが減り、
褒める言葉をかける機会も多くなったように思います。
そして先日、夏休みも終わるというタイミングで行った運動療育にて… その日はスタッフの手伝いなく最初から最後までほぼ一人で出来ていました!
そして何より今まで見たことがないくらいの「とびきりの笑顔」で参加してくれました!
こんなに楽しそうに参加してくれてるの初めて!
とスタッフ間でつい大盛り上がりしてしまいました。
たくさん褒められて嬉しそうなその子の顔も印象に残っています。
身体が動かしやすくなり、楽しく集団活動に参加してくれているのかなと思い、
とても嬉しくなりました!
継続することの大切さを改めて感じ、子どもたちの生活や将来が
より豊かに笑顔溢れるものになるには何をしたらいいのか…
決してこちら側のエゴにならないように、もっともっと考えていきたいと強く思いました。
理学療法士として身体機能面からその子の「できた」と「笑顔」を引き出せるように、
もちろん他の面からも支援をしていけるように、引き続き勉強、実践していきます!
理学療法士 古賀